日本消化器病学会はこのほど、抗悪性腫瘍剤「トラスツズマブデルクステカン(遺伝子組換え)」(販売名:エンハーツ点滴静注用100mg)について、適正使用の依頼を学会公式サイトに掲載した。2020年9月25日に、「がん化学療法後に増悪したHER2陽性の治癒切除不能な進行・再発の胃癌」を効能・効果として、一部変更承認を取得したことを受けてのもの。投与によって重篤な間質性肺疾患(ILD)が発現していることから、適正使用と全例調査への協力を呼びかけている。同剤の投与によりILDがあらわれ、死亡に至った症例が...