「小児の咳嗽診療ガイドライン2020」を監修した望月博之氏2020年7月に改訂版として発刊された「小児の咳嗽診療ガイドライン2020」では、薬物治療に関する8つのクリニカルクエスチョン(CQ)を設けるなど、薬物を選択する上で助けとなるようにまとめられている。しかし、咳嗽を抑える治療行為に対し「生体防御反応を止めるべきではない」という意見もある。こうした考えについて、同ガイドラインを監修した日本小児呼吸器学会運営委員の望月博之氏(東海大学総合診療学系小児科学教授)は「止める」「止めない」の二元論に...