中国の湖北省武漢市を“震源地”として世界中で猛威を振るい、いまだ流行し続けている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。日本は“第3波”とされる局面を迎え、国内の感染者数は既に15万人を超えているが、人口が日本の10倍以上もある中国の感染者数は9万人に満たない。日本の25倍を超える広大な国土を持つ中国はどのようにしてCOVID-19を封じ込め、流行前の生活を取り戻したのか。上海在住で、寄稿やエムスリーグループの現地医療情報サイト「医脈通」記事の翻訳などで現地から情報を発信し続けてきた救急科...