先頃NewEnglandJournalofMedicineに発表された、子宮頸がんの出産を通じた児の肺への移行と肺がん発症に関する2人の症例報告(「男児の肺がん細胞から母親の遺伝情報とHPV遺伝子型を検出」参照)。世界で初めての報告として話題になったが、産婦人科専門医の目にはどう映ったのか。新潟大学産科婦人科学教室教授の榎本隆之氏に話を聞いた。榎本氏は「頻度は少ないものの、母親のがんが子どもに移行して子どもの生命まで脅かす可能性があるということが示され、大きな衝撃を受けた」と話した。(聞き手・ま...