退院を最後に抗凝固薬が1年2カ月処方されず【解説】
間隔空いた初回再来日に抗凝固薬が処方されず
医療事故の再発防止を目的に、過去の医療事故情報やヒヤリ・ハット事例(※)から原因や対策を知る「医療事故、ヒヤリ・ハット事例に学ぶ」シリーズ。今回は「退院後初回再来日に、抗凝固薬の継続処方がなされなかった」事例を取り上げます。
※出典:公益財団法人 日本医療機能評価機構の「医療事故情報収集等事業」
※事例は「投薬」のキーワードが含まれる事例から掲載。
【事故の程度】
障害残存の可能性がある(高い)
【発生場所】
外来診察室
【関連診療科】
循環器内科、整形外科、脳神経内科
【患者】
入院/1人/80歳代(男性)
【疾患名】
非弁膜性心房細動、第4腰椎すべり症、脳梗塞
【当事者】
医師(8年2カ月)
【実施した医療行為の目的】
○月、第4腰椎すべり症の手術の術前検査で非弁膜性心房細動を指摘された。そのため、塞栓症予防の目的で循環器内科から抗凝固薬が処方された。手術に伴う休薬・再開は適切に行われた。
【事故の内容】
○月、第4腰椎すべり症...
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