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単回使用クラスIII処置キットが一部自主回収

2021年6月11日  医薬品医療機器総合機構

 医薬品医療機器総合機構(PMDA)は6月7日、日本メディカルプロダクツの「単回使用クラスIII処置キット」(販売名:眼科キット)の自主回収情報(クラスII)を発表した。一部製品に不具合があると分かったことによる措置で、回収作業は同日より実施している。  回収対象となったのは、2018年6月21日-2021年6月2日に出荷された製造年月日が2018年6月7日-2021年5月18日の8336パック(671ケース)。キット製品に構成している「滅菌済み絹製縫合糸マニーシルク」において、「製造時に縫合糸の端面を硬化させる目的で使用され、最終製品の一部となる接着剤が、承認書に記載されていないことが社内点検作業にて判明した」と、製造販売元から報告を受けたため、自主回収の実施を決めた。納入先は把握しているという。  日本メディカルプロダクツは、針元に塗布され硬化した接着剤が縫合時に血液・体液・粘膜等に接着するものの、接触時間はごく僅かで、この接着剤が塗布された部分は埋植されないことから、製品の使用により重篤な健康被害に発展する恐れはないとしている。自主回収の開始日までに、健康被害の報告は...