国内医療者約1000人の新型コロナワクチン接種後の副反応を前向きに検討
日本国内での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するmRNAワクチンの接種が進んでいる。これまでにない機序のワクチンであり、有効性や安全性の情報が日々集積される一方、実地臨床での接種希望者からの問い合わせ機会も増えている。日本赤十字社医療センター呼吸器内科部長の出雲雄大氏らはこのほど、自施設のスタッフ約1000人へのファイザー/ビオンテック社製ワクチン(BNT162b2 mRNA Covid-19 Vaccine)接種後の副反応報告などを前向きに検討し、Respiratory Investigation(巻号判明次第入れる)に報告した。(m3.com編集部・坂口恵)
女性、若年者の副反応報告が有意に多い
【試験の概要】
日本赤十字社医療センターの職員に対するファイザー/ビオンテック社製のワクチン接種後の副反応の報告を収集し、一部の参加者を対象にした抗体価の変化を前向きコホートで検討した。
同センターの医療スタッフ983人が1回目の接種、798人が2回目の接種を受けた時点で解析を実施した。グレード4(入院を要するほどの...
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