医薬品医療機器総合機構(PMDA)は6月17日、トップの「単回使用採血用針」(商品名:ファインガードSV採血セット)の自主回収情報(クラスII)を発表した。当該製品の針基とチューブの接続部に問題がある可能性が判明したための措置で、回収作業は同日より実施している。
回収対象となったのは、2021年5月11日‐6月4日に出荷された23G×19mm(ロット番号:0M20B、0M21B)の計42800本。当該製品において、針基とチューブの接続部より血液漏れが発生するという報告があった。現品を確認したところ、針基部に亀裂が認められ、これが起因となって漏れが発生していた。そのため同社では、当該製品の自主回収を実施することを決めた。納入先はすべて把握しているという。
当該製品は、医療機関において医師及び看護師などの医療従事者の監視下で使用される。血液漏れが発生した場合も、医療従事者によって適切に措置される。そのためトップでは、重篤な健康被害につながることはないと考えている。回収開始時点までに、同社ではこの問題における健康被害の報告は受けていないという。
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