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酸素濃縮装置が一部自主回収

2021年6月26日  医薬品医療機器総合機構

 医薬品医療機器総合機構(PMDA)は6月24日、帝人ファーマの「酸素濃縮装置」(販売名:ハイサンソポータブルα)の自主回収情報(クラスII)を発表した。一部製品にて不具合があると分かったことによる措置で、回収作業は同日より実施している。 回収対象となったのは、2020年9月16日-21年6月3日に出荷された358台。本体電池から発煙したとの不具合連絡を受け、調査の結果、同機種の他装置において類似の不具合の発生はなく、個別(単発)事象の可能性が高いと考えられたが、当該本体電池が製造業者の受入検査で「ラベル表示不良」と判断され、電池メーカーへ返却の後、修理された履歴があることが判明した。現時点では、修理を行ったことが発煙の原因とは特定できていないが、当該修理履歴のある本体電池については同様の不具合が発生する可能性を否定できないため、自主回収の実施を決めた。納入先は全て把握しているという。 装置の不具合に起因して本装置の運転が停止すると、患者は酸素の吸入ができず息切れなどの症状が発生する可能性があるものの、添付文書に記載のとおり、不具合により数時間の酸素吸入ができない場合に問題となる患者は...