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肺エコーのB-lineが膠原病疾患のILD診断に有用【第65回リウマチ学会】

2021年7月1日  MMJ

 第65回日本リウマチ学会総会・学術集会(会長・竹内勤慶應義塾大学医学部リウマチ・膠原病内科教授)が4月26-28日、完全Web方式で開かれた。28日にはシンポジウム16「関節だけじゃない、膠原病疾患におけるエコー検査活用」がライブ配信され、日本医科大学大学院医学研究科アレルギー膠原病内科の渡邊晋二助教が「膠原病疾患における肺エコー」と題して発表。肺エコーのB-lineは優れた診断能を示し、重症度と相関する可能性があり、全身性強皮症(SSc)では予後予測に有用であるとまとめた。(MMJ編集長・吉川学) 肺エコーは膠原病診療のアンメットニーズを満たす検査法  渡邉助教はまず、間質性肺疾患(ILD)は膠原病(CTD)に高頻度に合併し、生命予後に影響を及ぼす主な臓器合併症の一つで、CTDの診療ではILDのスクリーニング、診断、予後予測やフォローアップを正確に行い、治療適応例を適切に抽出することが重要だと指摘。身体所見、呼吸機能検査、運動耐容能、画像検査などの従来の評価法に比べ、肺エコーは低侵襲で繰り返し実施でき、アンメットニーズを満たすモダリティとして期待されていると説明した。  ...