膠原病診療での血管エコーの有用性【第65回リウマチ学会】
第65回日本リウマチ学会総会・学術集会(会長・竹内勤慶應義塾大学医学部リウマチ・膠原病内科教授)が4月26-28日、完全Web方式で開かれた。28日にはシンポジウム16「関節だけじゃない、膠原病疾患におけるエコー検査活用」がライブ配信され、北海道大学病院検査・輸血部 超音波センターの岩井孝仁技師は「膠原病診療における血管超音波検査の活用」をテーマに発表した。血管エコーが活用できるものとして、閉塞性動脈硬化症、仮性動脈瘤、大動脈瘤、下肢静脈瘤、バスキュラーアクセスなどをあげ、超音波で評価できる血管病変は多いので積極的に検査をオーダーしてほしいと訴えた。(MMJ編集長・吉川学)
血管超音波検査で撮影できるもの
岩井技師は、血管超音波(エコー)検査は一般的に大動脈、四肢動脈、頸動脈など臓器外の血管が対象で、脳や心臓など臓器内の血管は対象外と説明。リンパ管そのものの検査依頼はないが、浮腫は敷石様所見として撮像可能だとした。
大動脈など大きな血管に炎症が起きる高安動脈炎は、血管内腔の狭窄病変があり、腕頭動脈、総頸動脈、鎖骨下動脈に起きやすいとし、総頸動脈の「マカロニサイン」とよば...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。