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膠原病の消化管病変検出に超音波検査が有用【第65回リウマチ学会】

2021年7月6日  MMJ

 第65回日本リウマチ学会総会・学術集会(会長・竹内勤慶應義塾大学医学部リウマチ・膠原病内科教授)が4月26-28日、完全Web方式で開かれた。28日にはシンポジウム16「関節だけじゃない、膠原病疾患におけるエコー検査活用」がライブ配信され、川崎医科大学附属病院中央検査部の竹之内陽子主任技師は「膠原病疾患に対する消化管超音波検査の有用性」と題して講演。体外式超音波検査(US)は診断契機となるばかりではなく、第1選択として位置付けられる検査法で、経過観察にも有用だとまとめた。(MMJ編集長・吉川学) 高周波プローブによる丁寧な走査が必要  竹之内主任技師は「膠原病疾患に対する消化管超音波検査の有用性」と題して講演した。膠原病では消化管病変を合併することが広く知られており、主として内視鏡やX線造影により診断されているが、必ずしも容易に実施できる検査ではないと指摘。一方で、非侵襲的な消化管検査法のUSについては、膠原病の消化管病変の診療に関する報告は少ないと話した。  USで消化管をスクリーニングする場合、腹部食道、十二指腸、小腸、大腸、直腸という系統的走査が実施され、膠原病症例に...