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COVID-19の予後にリウマチ性疾患の影響はない【第65回リウマチ学会】

2021年7月9日  MMJ

 第65回日本リウマチ学会総会・学術集会(会長・竹内勤慶應義塾大学医学部リウマチ・膠原病内科教授)が4月26-28日、完全WEB方式で開かれた。27日にはシンポジウム11「関節リウマチ治療に対する感染症のインパクト」がライブ配信され、市立札幌病院前院長(現顧問、桑園中央病院院長)の向井正也氏は「リウマチ性疾患におけるCOVID-19のインパクト」と題して発表。リウマチ性疾患はCOVID-19の予後に影響を及ぼさないと思われるとした上で、リウマチ治療薬がCOVID-19の経過に影響を及ぼすこともないとし、感染しても直ちに抗リウマチ薬を中止してはならないと指摘した。(MMJ編集長・吉川学) COVID-19重症化リスクは一般と同等  市立札幌病院では、2021年3月17日までにCOVID-19患者726例を受け入れた。1日の最大入院患者数は昨年11月30日の89例で、向井氏は特にリウマチ性疾患が多いという印象はなかったと述べた。  リウマチ性疾患患者での新型コロナウイルス感染症の報告については、感染リスクは一般より高い可能性があり、重症化リスクは一般と同等だとした。高齢で、糖尿病...