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人工距骨置換は人工足関節置換の術後合併症にも有効【第65回リウマチ学会】

2021年7月13日  MMJ

第65回日本リウマチ学会総会・学術集会(会長・竹内勤慶應義塾大学医学部リウマチ・膠原病内科教授)が4月26-28日、完全Web方式で開かれた。26日にはシンポジウム6「我が国における人工足関節置換術の進歩と課題」がライブ配信され、奈良県立医科大学整形外科の谷口晃准教授は「TNK ankleを用いた人工足関節置換術の進歩と課題」と題して講演。人工距骨置換術は足関節の可動域が温存でき、脚長差も生ぜず、人工足関節置換術の術後合併症に対しても有効な救済手術だと説明した。(MMJ編集長・吉川学) 人工足関節置換は1970年代登場以来、性能が向上  谷口准教授は最初に、リウマチ性足関節病変の治療として、変形が軽度であれば滑膜切除術、高度であれば関節固定術か人工足関節置換術(TAA)、距骨の圧壊が著明であれば人工距骨置換術とした上で、山間部の多い奈良県では可動域温存は重要で、人工足関節置換術が望ましいと話した。  第1世代型のTNK ankleは1975年に登場したが、セメント固定で固着不良があり、4分の3で良い結果が得られず、1980年の第2世代では生体との親和性や安定性が向上し、6割で...