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EF保たれた心不全で初の有意な改善効果を確認、EMPEROR-Preserved

2021年7月7日  m3.com編集部

 左室駆出率(LVEF)が50%以上の機能が保たれた慢性心不全(HFpEF)患者5988例を対象に行われていたSGLT2阻害薬エンパグリフロジンの臨床第3相試験EMPEROR-Preservedで、主要評価項目(心血管死+心不全による入院の初回イベント発生までの期間)の有意な改善を達成したことが分かった。HFpEFの改善効果を示した初の薬剤となる。同薬を開発・販売するドイツ・べーリンガーインゲルハイムと米イーライリリーが7月6日、明らかにした(同日付プレスリリース)。(m3.com編集部・坂口恵)全ての心不全に有意な効果示した初の薬剤 HFpEFは心不全の約半数を占めると見られており、現時点で有効性が確立した治療はない(2021年JCS/JHFSガイドラインフォーカスアップデート)。 EMPEROR-Preserved試験(NCT03057951)は、HFpEF患者5988例を登録し、エンパグリフロジン10mgの1日1回投与による効果を二重盲検並行群間プラセボ対照デザインで検証した臨床第3相試験。今回の発表では、試験結果の具体的な数値は明らかにされなかったが、両社は心血管死と心不全によ...