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COVID-19ワクチンの効果、一部のがん患者で低下

2021年7月11日  フレッドハッチンソンがん研究センター

(海外がん医療情報リファレンス7月1日付記事を転載) COVID-19の原因ウイルスSARS-CoV-2の感染予防のため、がん患者にワクチンを接種することが一般に推奨されている。しかし、新たな3件の研究から、がんでない人と同等のワクチンの予防効果が得られないがん患者がいることが示唆された。 この一連の結果は、COVID-19ワクチンの初期の臨床試験からほとんど除外されていたがん患者に対する有効性を示す初めてのデータである。米国、英国、フランスの3つのグループがそれぞれ研究を実施した。 このうち2つの研究から、一部の血液がん患者で、COVID-19ワクチンが免疫反応を効果的に促進しない可能性があることが明らかになった。この結果は、このような患者を対象とした詳細な研究が特に必要であることを裏付けるものであると研究者らは語る。 「血液関連のがん患者は免疫システムが機能していないことが多く、その結果、他の人と同じようにCOVID-19ワクチンに反応しないことがあります」とNCIの上級研究員、Elad Sharon医師・公衆衛生学修士は語る。Sharon氏は、今回の研究には参加していないが、がん...