回収式自己血輸血も別患者の血液を投与し、凝固線維系に異常【解説】
医療事故の再発防止を目的に、過去の医療事故情報やヒヤリ・ハット事例(※)から原因や対策を知る「医療事故、ヒヤリ・ハット事例に学ぶ」シリーズ。今回は「回収式自己血輸血で別患者の血液を投与し、凝固繊維系に異常を来した」事例を取り上げます。
※出典:公益財団法人 日本医療評価機構の「医療事故情報収集等事業」
※事例は「輸血」のキーワードが含まれる事例から掲載。
【事故の程度】
障害残存の可能性がある(低い)
【発生場所】
ICU
【関連診療科】
心臓血管外科
【患者】
入院/1人/70歳代 (男性)
【疾患名】
不安定狭心症
【当事者】
看護師(9年10カ月)
看護師(13年8カ月)
医師(4年4カ月)
【実施した医療行為の目的】
手術後血圧低下治療
【事故の内容】
冠動脈手術中にセルセーバから自己血を回収した。手術後血圧が低下したため「回収式自己血輸血」を開始した。翌朝、別の患者の輸血を投与していたことが発覚した。O型の当該患者に対しA型の別の患者の輸血だったため、異型輸血に...
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