腎臓内科医が非専門医に伝えたいエッセンスを凝縮した一冊
長澤 将 (著)「Dr.長澤の腎臓内科外来実況中継」(中外医学社)より転載
長澤将氏
腎機能の低下した患者を診る機会は多いが、多忙な診療の中、腎臓病の知識を日々アップデートすることは難しい。そんな苦手意識を持つ非専門医や若手医師に向けて書かれた「Dr.長澤の腎臓内科外来実況中継」(中外医学社)が出版された。m3.comでも書籍の一部を掲載したが、保存期の慢性腎臓病の管理、薬の使い方、栄養指導や運動指導などのポイントが簡潔にまとめられた一冊となっている。著者の長澤将氏(東北大学病院腎・高血圧・内分泌科講師)に本書の趣旨や読みどころを聞いた。(聞き手・まとめ:m3.com編集部・末冨聡/6月17日取材)
私が腎臓内科を選んだ理由
――先生の略歴を教えてください。
地元の仙台から東北大に入り、2003年に卒業後、臨床研修義務化の1年前で自由に選べる世代だったので、最初から内科に行きました。学生時代や研修先でいい先生と出会い、腎臓内科を選びました。後期研修後、大学院に行き、米国留学をして、石巻赤十字病院に行った後、東北大学...
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