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スーチャーアンカが一部自主回収

2021年7月22日  医薬品医療機器総合機構

 医薬品医療機器総合機構(PMDA)は7月16日、秋田住友ベークの「スーチャーアンカ」(販売名:2ショットアンカー)の自主回収情報(クラスII)を発表した。一部製品にて不具合のある可能性があると分かったことによる措置で、回収作業(情報提供の開始)は2021年7月15日より実施している。 回収対象となったのは、2020年1月23日-21年6月10日に出荷された55ロット、5500個(2750箱=1箱に2個入り)。製品に組み込んでいるアンカーの糸が、成形品本体にある隙間に挟まって、バーが正常にリリース出来ない事態を確認し、工程調査の結果、同様な不具合が発生する可能性が捨てきれなかったため、自主回収の実施を決めた。出荷先は全て把握しているという。 アンカーバーが正常にリリース出来ないと、穿刺針を胃から抜く事が出来なくなる危険性があり、万が一穿刺針が抜けなくなった場合には、本体成形品の途中で糸をハサミで切断する事でアンカーの糸の固定が解除され可動状態となり、穿刺針を抜くことが出来る。従って、患者が重篤な健康被害に陥る可能性は小さいとの見解を、秋田住友ベークは示している。自主回収の開始日までに、...