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質問の苦手な日本人、しかし診療とは質問なのだ

2021年7月27日  金原出版

岩田健太郎著『HEATAPP!たった5日で臨床の質問力が飛躍的に向上する、すごいレクチャー』(金原出版)より転載 ディスカッションが なぜ苦手なのか 岩田 理由の2つめは、みなさんがディスカッションに慣れていないことです。すなわち、みんなと議論して何かを進めていくという習慣がないわけです。 みなさんはあまりディスカッションのしかたとかを学校で学んだことがないでしょう? 学校によってはディベートやESS(English speaking society)に入部していて、ディベート大会に出たという人もいるかもしれないけど、大多数の人たちは議論をする方法そのものを学んだことがないと思います。 これが、グループ学習で頑張る人だけが一方的に何かやって、しゃべって、演説して、他の人は聞いているだけ、あるいは聞いてすらいないという状況になる原因です。 そこには対話がないんです。ディスカッションとは演説、主張の連打ではありません。対話なんですよ。 では、両者のどこが違うのか? このことは追々詳しく検討してみましょう。 答えるのは得意だが、 問うのは苦手 岩田 3つめ。みなさんがこれまで学んできた学びは...