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プロプラノロールを「プロタノール」と言い間違え危うく誤投与【解説】

2021年8月22日  日本医療機能評価機構

医療事故の再発防止を目的に、過去の医療事故情報やヒヤリ・ハット事例(※)から原因や対策を知る「医療事故、ヒヤリ・ハット事例に学ぶ」シリーズ。今回は「薬剤名のいい間違えで誤投与しかけた」事例を取り上げます。 ※出典:公益財団法人 日本医療機能評価機構の「医療事故情報収集等事業」 ※事例は「カテーテル室」のキーワードが含まれる事例から掲載。 【事故の程度】 死亡もしくは重篤な状況に至ったと考えられる 【発生場所】 カテーテル検査室 【患者】 入院/1人/80歳代 (男性) 【疾患名】 心原性失神疑い 【当事者】 看護師(8年) 医師(0年) 医師(0年) 医師(0年) 【事例の内容】 カテーテル室で医師3名と看護師1名、技師1名が頻度が少ない電気生理学的検査を行っていた。カテーテル台にはA医師(主治医)、B医師(指導医)が術者でついており、C医師が外回りについている。 14時40分 看護師はカテーテル台で処置をしているA・B医師の指示のもと硫酸アトロピンを4V出した。看護師は徐神経の処置にはいることは認識したが、慣れておらず不安を感じていた。 14時43分 A医師はプロプラノロールを「プロ...