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膨れ上がっている次回流行の爆発力【時流◆小児感染症は増えるか?】

2021年7月29日  時流

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行により、徹底した感染対策が行われ、2020年のCOVID-19以外の感染症発生数は激減した。感染対策を続けることで、このまま感染症は減り続けるのか。小児感染症の専門家である森内浩幸氏(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科小児科学教授)に、今後の小児感染症について語ってもらうシリーズ、第1回は2020年の感染状況、2021年の予想される動向、さらに注意すべき小児感染症について聞いた。(聞き手・まとめ:m3.com編集部・末冨聡/2021年5月6日取材、全4回連載) 長崎大学小児科学教授の森内氏 コロナ下における小児感染症の動向 ――コロナ下における感染対策で2020年の小児感染症は激減しました。  昨年はさまざまな感染対策が行われたことで、多くの感染症は激減しました。しかし、このような状況がこの先もずっと続くことはないと思います。  新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)と同じように飛沫感染を中心に広がるインフルエンザウイルスは、全ての年代層において感染既往者が多く、ある程度の集団免疫がついている状況で...