「視力をおびやかす黄斑浮腫」とは【時流◆糖尿病診療のone more step】

瓶井資弘氏 【時流◆糖尿病診療のone more step】では、患者中心の糖尿病診療に役立つ最新情報を紹介する。『糖尿病網膜症診療ガイドライン（第1版）』（以下、GL）では「視力をおびやかす糖尿病黄斑浮腫」という用語が繰り返し登場する。GL作成委員長の瓶井資弘氏（愛知医科大学眼科学講座教授）にこの概念や臨床での使われ方を聞いた。（聞き手・まとめ：m3.com編集部・坂口恵／6月24日取材、全3回連載） 前回の記事 『糖尿病網膜症に初のガイドライン』 はこちら 「視力をおびやかす糖尿病黄斑浮腫」とは 「ベテラン医師ほど触れる機会が少ない、新概念のキャッチアップを」 ――GLには繰り返し「視力をおびやかす糖尿病黄斑浮腫」という表現が出てきます。GLのキーワードなのでしょうか。 その通りです。今回のガイドラインは米国眼科学会の「Diabetic Retinopathy Preferred Practice Patternhttps 」を参考に作成したのですが、米国で定義された病態です。「視力をおびやかす」というのも日本語としてはやや分かりにくいかもしれないですね。clinically si...