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GLに抗VEGF薬やOCTAをあえて入れなかった理由【時流◆糖尿病診療のone more step】

2021年8月14日  時流

瓶井資弘氏 【時流◆糖尿病診療のone more step】第1弾の3回目(最終回)は、『糖尿病網膜症診療ガイドライン(第1版)』(以下、GL)に取り上げられた妊娠中の眼底管理について。GL作成委員長の瓶井資弘氏(愛知医科大学眼科学講座教授)は「妊娠中の治療は難しいことも多い。妊娠前からの眼底管理が重要」と話す。また、今回のGLで比較的新しい治療薬や診断モダリティを取り上げなかった背景を聞いた。(聞き手・まとめ:m3.com編集部・坂口恵/6月24日取材、全3回連載) 前回の記事 『「視力をおびやかす黄斑浮腫」とは』 はこちら 妊娠中の眼底管理、網膜症治療に関する項目を記載 「妊娠継続か、視力障害か」迫られることも ――GLの最後の章には「妊娠に関連した糖代謝異常における眼底管理」が取り上げられています。 この章は、結構作成に苦労しました。大学病院でも妊娠中の糖尿病患者さんや糖代謝異常を来した人の眼底管理や網膜症治療の経験はそう多くないので。市中の医療機関やクリニックの先生もご存じない方は多いと思います。なので、GLでは自分たちの勉強も兼ねて、糖尿病だけでなく日本糖尿病・妊娠学会の先生...