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汎用人工呼吸器が一部自主回収

2021年8月3日  医薬品医療機器総合機構

 医薬品医療機器総合機構(PMDA)は7月28日、日本光電工業の「汎用人工呼吸器」(商品名:NKV-550シリーズ人工呼吸器)の自主回収情報(クラスII)を発表した。当該製品において圧力調整器に問題が可能性が判明したための措置で、回収作業(納入先への情報提供)は同日より実施している。 回収対象となったのは、2020年11月24日‐21年5月21日に出荷された型式NKV-550-Uの計91台。当該製品について、外国製造業者から「換気動作が停止し、その間自発呼吸となった事例を外国で1件確認した。調査の結果、当該品に搭載している圧力調整器が正しく動作しなかったことが原因と判明した」との報告を受けた。そのため同社では、圧力調整器を含む部品を交換する当該製品の自主回収を実施することを決めた。納入先はすべて把握しているという。この問題が発生した場合、換気動作が停止するが、アラーム発生により医療従事者は換気動作ができていないことに気付くことができる。そのため日本光電工業では、重篤な健康被害の恐れはまずないと考えている。回収開始時点までに、同社ではこの問題における健康被害の報告は受けていないという。シ...