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高リスク有毛細胞白血病にイブルチニブが有効

2021年8月14日  オハイオ州立大学総合がんセンター

(海外がん医療情報リファレンス8月4日付記事を転載) 経口分子標的薬イブルチニブ(販売名:イムブルビカ)は、高リスクの有毛細胞白血病に対して有効な治療選択肢であることが、オハイオ州立大学総合がんセンター(アーサー・G・ジェームズがん病院およびリチャード・J・ソロブ研究所:OSUCCC-James)の研究者らが主導した新たな研究から示された。 有毛細胞白血病はB細胞性血液腫瘍の中でもまれな病型であり、米国では年間600-800例が診断されている。一般に、この疾患に罹患した患者の大半は予後良好であるが、同疾患の変異型を有する一部の患者では、米国食品医薬品局(FDA)が承認する既存治療法の効果が十分でなかったり、治療の副作用に耐えられなかったりすることがあると研究者らは指摘する。 「このような患者には、長期的にがんを制御できる治療法への極めて切実なニーズがあります」と、試験責任医師Kerry Rogers氏(OSUCCC-James血液内科医)はいう。「われわれの研究から、イブルチニブは、再発または変異型の有毛細胞白血病に対して安全かつ有効で、忍容性も高い治療選択肢であることが示されました。...