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米FDAがVHL病関連腫瘍にbelzutifan承認

2021年8月18日  米食品医薬品局(FDA)

 米国食品医薬品局(FDA)は8月13日、フォン・ヒッペル・リンドウ(VHL)病に関連し、治療が必要だが、直ちに手術は必要としない腎細胞がん(RCC)、中枢神経系(CNS)血管芽腫、膵神経内分泌腫瘍(pNET)の治療に、低酸素誘導因子(HIF)-2α阻害薬belzutifanを承認した。 belzutifanの有効性は、VHL病関連RCC患者61例を対象とした非盲検臨床試験「Study 004試験」で検証されている。組み入れた者には、CNS血管芽腫やpNETなど、他のVHL病関連腫瘍もあった。belzutifan 120mgを1日1回投与し、病勢進行または許容できない毒性が発現するまで継続投与した。その結果、全被験者の全奏効率(ORR)は49%、奏効期間(DOR)中央値は未到達で、患者の56%が12カ月以上の奏効を持続した。奏効までの期間中央値は8カ月だった。CNS血管芽腫を有する患者24例のORRは63%、pNETを有する患者12例のORRは83%だった。DOR中央値は未到達で、CNS血管芽腫患者の73%、pNET患者の50%は12カ月以上の奏効を持続した。 多くみられた有害反応(発...