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8つの質問で高齢者糖尿病をやさしく【時流◆糖尿病診療のone more step】

2021年8月19日  時流

荒木厚氏 糖尿病治療薬が出そろい、心血管疾患リスクの低減を目指す管理のハードルが下がっている。一方で、最新のエビデンスや技術革新を目の前の患者に取り入れ、健康寿命の延伸を図るためには、医療現場における「one more step(あと一歩)」の工夫や診療技術が欠かせない。【時流◆糖尿病診療のone more step】第2弾は、世界最速で高齢化が進む日本で特に課題となっている高齢者糖尿病について。若年層と違い、体組成の変化やさまざまな合併症があることなどから、高齢者に特異的な対策が必要とされる。日本糖尿病学会と日本老年医学会の合同委員会の委員として、高齢患者向けの血糖コントロール目標や機能分類をより簡便に実臨床で実践できる8項目の質問票(DASC-8)などの開発に関わってきた荒木厚氏(東京都健康長寿医療センター副院長・内科総括部長)に話を聞いた。(聞き手・まとめ:m3.com編集部・坂口恵/7月2日取材、全5回連載) 機能による血糖目標値はなぜ必要なのか 高齢者の血糖値と脳卒中にJカーブ現象 ――2016年に日本糖尿病学会と日本老年医学会が発表した「高齢者糖尿病の血糖コントロール目標に...