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高齢者糖尿病カテゴリー分類、誰にいつ使う?【時流◆糖尿病診療のone more step】

2021年8月24日  時流

荒木厚氏 荒木厚氏(東京都健康長寿医療センター副院長・内科総括部長)による高齢者糖尿病の診療に必要な基本的考え方の解説。第2回は、認知・生活機能質問票(DASC-8)を用いたカテゴリー分類の適応や使い方、再評価のタイミングなどについて。(聞き手・まとめ:m3.com編集部・坂口恵/7月2日取材、全5回連載) 前回の記事 『8つの質問で高齢者糖尿病をやさしく【時流◆糖尿病診療のone more step】』 はこちら 8つの質問で高齢者糖尿病をやさしく【時流◆糖尿病診療のone more step】 理想は「全ての高齢患者」 ――「高齢者といっても個別性が高い」とのことですが、DASC-8でカテゴリー分類を進めると判断する患者さんの基準はありますか。 理想を言えば、全ての高齢糖尿病患者さんにやるのが望ましいです。血糖管理目標を設定するツールですから。つまりMMSE(ミニメンタルステート検査)やその他のいろいろな質問票を全部行うのは病院やクリニックの外来では大変です。DASC-8は8問ですので、患者さんが待っている間に看護師さんなどのメディカルスタッフが家族を交えて、生活のことなども聞きな...