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大静脈カニューレが一部自主回収

2021年8月28日  医薬品医療機器総合機構

 医薬品医療機器総合機構(PMDA)は8月25日、日本メドトロニックの「大静脈カニューレ」(商品名:DLP人工心肺用カニューレ(左室ベントカテーテル)の自主回収情報(クラスII)を発表した。当該製品において不具合が発生する可能性が判明したための措置で、回収作業は同日より実施している。 回収対象となったのは、2018年12月3日‐21年8月4日に出荷されたモデル番号12116の計3241個とモデル番号12118の計1225個。当該製品において、カテーテルの先端から内蔵のマリアブルワイヤーが突出するという不具合報告を受けた。同様事象の発生の可能性を否定できないため、同社では当該製品の自主回収を実施することを決めた。納入先はすべて把握しているという。 この問題が発生した場合、手技の遅延につながる可能性がある。また、手技前に認識されなかった場合は、組織の損傷(擦過傷/穿孔)を引き起こす可能性を否定できない。しかし、この不具合は使用前に確認ができ、使用中に発生した場合も、医療従事者によって適切に組織の修復がなされる。そのため日本メドトロニックでは、重篤な健康被害は発生しないと考えている。回収開始...