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院外の救命処置で気管挿管はするべきか?【時流◆5年ぶり蘇生GL改訂】

2021年9月2日  時流

野々木宏氏 日本蘇生協議会(JRC)はこのほど、救急蘇生のガイドラインを5年ぶりに改訂した。ガイドラインの改訂ポイントなどについて、作成編集委員長である一般社団法人 日本蘇生協議会代表理事の野々木宏氏(大阪青山大学健康科学部健康栄養学科特任教授)に聞く本シリーズの第2回は、医療従事者が行う二次救命処置(ALS)などについて解説してもらった。(聞き手・まとめ:m3.com編集部・高嶋秀行/2021年8月4日取材、全3回連載) 前回の記事 『一次救命処置GL改訂ポイント』 はこちら 気道の確保 気管挿管の成功率は国際的に地域差が大きい ――救急隊などが行う気道確保については、その地域での気管挿管成功率によってデバイス選択(バッグ・バルブ・マスク、声門上気道デバイス、気管挿管)を変えるように改訂されましたが、その経緯についてお教えください。 日本では、院外の心停止のデータを全国で収集・登録していますが、これは世界に類がないデータベースになっています。1998年から始まって、2005年からは全国収集になったのですが、これは全例登録なんです。救急隊が現場に行ってCPR(心肺蘇生)をした症例は、全...