1. m3.comトップ
  2. 臨床ニュース
  3. 米FDAが脳卒中のリハビリに迷走神経刺激システム初承認

米FDAが脳卒中のリハビリに迷走神経刺激システム初承認

2021年9月2日  米食品医薬品局(FDA)

 米国食品医薬品局(FDA)は8月27日、脳梗塞慢性期の中等度ないし重度の上肢運動障害に対して、薬剤を使用しない迷走神経刺激(VNS)による脳卒中リハビリテーションシステムVivistim Paired VNS System(以下、Vivistim System、MicroTransponder社)を世界で初めて承認した。 Vivistim Systemは、迷走神経を電気的に刺激することで四肢の運動機能を回復させる機器で、脳卒中後のリハビリテーション療法と併用する。患者の胸部の皮下に微弱な電気信号を発生する埋め込み型パルス発生器(IPG)を埋め込み、迷走神経のある首の左側の皮下に埋め込んだ電極とリード線でつないで使用する。装置には、医療従事者だけが使用できるソフトウェアとワイヤレス送信機が搭載されており、IPGの電気刺激の振幅や周波数、パルス幅などを設定、記録することができる。 Vivistim Systemはこのほか、医療施設だけでなく、自宅環境でも使用することができる。患者がIPGを埋め込んだ部位に専用の磁石をかざすとIPGが作動し、リハビリ中に30分間のVNSを開始することができ...