「臓器移植法改正A案を支持」日本医学会 46学会が賛成
レポート
2009年5月29日 (金)
村山みのり(m3.com編集部)
日本医学会は、所属する107の学会に対し、臓器移植法改正案A案について賛否を問うアンケートを行った。回答があった64学会(回答率59.8%)のうち、「賛成」としたのは46学会。反対を明言した学会はなかった。また、その他は13学会、保留は5学会で、理由としては「急であるため学会内の意見をまとめられない」とした学会が多かった。 この結果を受け、同学会は「基本的にA案を支持する」との見解を定めた。高久史麿氏(日本医学界会長)は、「回答率が低いため学会の総意とは言えない」とした上で、「世界的に見て、日本は移植の技術は持っているにもかかわらず、移植数は極めて少ない。お金を出して海外で臓器移植を受けることへは世界的な批判がある。今回の結果を考えても、ぜひA案へ進めていただきたい」とコメントした。 小児関連の学会としては、日本小児科学会は「その他」と回答。併せて「微妙な立場にあると認識している。日本の小児医療の体制をより充実させ、小児が脳死に至らないように改善する必要があるのではないか。また小児の場合は脳死の判定に成人とは別の基準を設けるべきである」とのコメントがあったという。日本小児外科学会は賛成...
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