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「女性医師自身も自らのキャリアプラン設計を」

レポート 2009年6月3日 (水)  村山みのり(m3.com編集部)

5月30日、日本医師会女性医師支援センターのシンポジウム「女性医師の更なる活躍のために」が開催された。2006年より厚生労働省の委託により日医が実施している「女性医師バンク」の活動を踏まえ、今後の女性医師の支援の方向性や具体策を考えることを目的とするもの。シンポジウムでは、若い医師の3分の1を女性が占める現在、妊娠・育児などを巡る勤務環境や支援体制の整備が不十分である実態が報告された一方で、「勤務負担減の推進により、かえって男女参画が阻害されてはならない」「女性医師自身も支援体制に徒に甘えるのではなく、自らのキャリアプランをきちんと設計し、有用な人材であるようキャリアアップを図ることが必要」などの意見も出された。 女性医師の支援への理解をいかに得るかがカギ 基調講演は厚労省医政局長・外口崇氏。冒頭、医療における男女参画推進に尽力している医師の言葉として「男女を問わず、すべての医師が自分の理想の医療を実行することが可能となるような、余裕のある職場環境を整えること」「最も大事なのは、女性医師支援のために、残りの医師が協力するのではなく、女性であれ男性であれ、短時間勤務の正規職員が気兼ねなし...