「ナースプラクティショナーは日本の医療制度にはなじまない」日医見解
レポート
2009年6月4日 (木)
村山みのり(m3.com編集部)
ナースプラクティショナー(以下、NP)の導入についての日医見解が発表された。NPについては、5月19日の経済財政諮問会議において、甘利明・内閣府特命担当大臣(規制改革)から「医師不足について、これに対応するため、より高い専門性を持つ看護師の業務範囲拡大をし、医療従事者間の役割分担の見直しに取り組むべきと考える」との発言があった。これに対し、舛添要一・厚生労働大臣は、「NPが切り札ではない。足りないのは医者なので、医者を増やす。これに尽きると思っている」と述べた。また、麻生太郎・総理大臣は、「看護師の役割の拡大は、『経済危機克服のための有識者会合』や『社会保障国民会議』の提言でもある。厚労省において、専門家を集め、日本の実情に即して、どの範囲の業務を、どういう条件で看護師に認めるか、具体的に検討していただきたい」との指示を出している。 これに対し日医は、「国民皆保険制度のある日本では、国民は同じ医療を受けられるようにすべきであり、このような仕組みはなじまない。看護師の業務分担の拡大については、保健師助産師看護師法(以下、保助看法)の範囲内で行うべきだ」と主張した。 中川常任理事は、「NP...
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