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「専門医制度は学会のエゴのためにあるのではない」- 日本専門医制評価・認定機構理事長・池田康夫氏に聞く

インタビュー 2009年6月15日 (月)  聞き手・橋本佳子(m3.com編集長)

日本専門医制評価・認定機構の「専門医あり方委員会」は、5月27日の社員総会で、「専門医制度の基本設計に関する提言(案)」を報告した。学会により異なる専門医制度を見直し、基本領域と専門的な診療領域の二段階の制度とし、その認定は第三者機関が行うとしたほか、専門医の適正数を決めることなどを提言している。 理事長の池田康夫氏に、専門医制度に対する現状認識、今回の提言や今後のスケジュールなどについて聞いた(2009年6月11日にインタビュー)。 「専門医制度は、医師のためだけに存在するのではない。患者、国民のために設計することが必要」と指摘する池田康夫氏。 ――まず専門医制度の現状認識をお聞かせください。 当機構の役割は、各学会が運営している専門医制度を審査・評価し、専門医の質の維持・向上を図ることにあります。現在、71学会が加盟しており、基本領域の18学会については、審査・評価を終えました。現在、サブスペシャリティーの学会を対象に、ヒアリングを行っているところです。 専門医養成のためのカリキュラム、トレーニング期間、専門医試験の受験資格や試験の内容などは、学会によって異なります。簡単に専門医を...