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発熱外来病院では2次救急受け入れを中断◆Vol.23

スペシャル企画 2009年6月19日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

5.発熱外来・発熱相談センター 証言5:「発熱外来を設置した病院では、2次救急の受け入れを中断したという。渡航歴なども含め詳しく問診をするため時間がかかるなど、発熱外来を運営する負担は大きい。また今回は弱毒型だったため、一般の医療機関での受け入れが可能だったが、風評被害のためか、実際に対応した医療機関では患者数が減少したケースが少なくなかった」(神戸市医師会理事・中神一人氏) 神戸市の発熱外来は、地方独立行政法人神戸市民病院機構の3病院と協力病院6施設に設置された。図1が受診者数の動向だ。5月21日が受診者数のピークで446件。 図1 発熱外来の受診者数の推移 6月9日に開催された神戸市医師会新型インフルエンザ対策本部会議で、発熱外来を設置した神戸市立医療センター中央市民病院の担当医は、次のようにコメントしている。 ◆神戸市立医療センター中央市民病院の発熱外来担当者からの報告 ・ 当初は確定例全例入院、内科医が入院患者を担当、発熱外来は外科医が担当した。 ・ 三診制を引き、うち一診は小児科専用(4人で回し、1人が48時間勤務体制を取った)。1日最大80人超の患者を診察。当初は重装備の感...