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「何と言って怒りを表したら良いか分からない」

レポート 2009年6月17日 (水)  村山みのり(m3.com編集部)

6月15日、産経新聞朝刊に掲載された社説「納税者の視点で見直せ--開業医と勤務医の診療報酬配分」に対し、日本医師会は「事実誤認もはなはだしい」として、17日の記者会見で抗議を行った。当該記事の執筆者である岩崎慶市氏(産経新聞論説副委員長)は、財政制度等審議会の委員を務めている。 常任理事・中川俊男氏は、「日本医師会は、財政審が医療崩壊の現実に目を背け、勤務医と開業医の開業医の対立構造を作り上げたことに憤りを感じており、財政審が恣意的に作り上げたデータで進めている議論の土俵に上がるつもりはない」と前置きしつつ、「何と言って怒りを表したら良いか分からない」と非難。記事中における記述と日医による反論のポイントは以下の通り(カッコ内は記事原文より抜粋。記事概要は文末を参照)。 ・「医師の人件費に当たる診療報酬」「医師などの人件費、つまり診療報酬」 診療報酬は医療機関の主たる経営原資であり、医療機関は、医薬品費、材料費、外注費、給与費などを支払う。医療安全のために投資を行う場合には、利益も必要である。 診療報酬イコール医師の人件費ではない。一般企業の売上高がそのまま給与費に直結しないのと同じであ...