「もう一歩、我々は楽観していない」、基本方針2009で
レポート
2009年6月24日 (水)
村山みのり(m3.com編集部)
「大満足ではないが、ここまで来たことは評価する」と述べる竹嶋康弘副会長。 6月23日に閣議決定された「基本方針2009」を受け、日本医師会副会長・竹嶋康弘氏は、「社会保障の必要な修復をするとの方針が追加されたことを評価する」との見解を発表した。一方で、「『基本方針2006』等を踏まえ」との表現が残されたことを指摘し、「反省していないことに大きく失望する。相対的な評価としては、“もう一歩”だ」と述べた。 「基本方針2009」には、「昨年度とは異なる概算要求基準を設定する」とあり、概算要求基準では、2200億円という明確な数字は示されていない。竹嶋氏は、「自然増については容認される可能性があるが、『無駄の排除など歳出改革を継続しつつ』と併記されており、医療崩壊を修復するために必要な財源は、来年度予算でも財政中立により抑制されるのではないか」と懸念。同様に、「医療の効率化を進める」「『選択と集中』の考え方に基づき、診療報酬の配分の見直しを行う」などの表記にも懸念を表明、引き続き医療費財源の確保について要求・注視していく考えを示した。 常任理事・中川俊男氏は、財務省が考えている現時点においての...
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