「財源確保、専門医制度の確立、政策決定プロセス透明化」が医療政策3課題
レポート
2009年6月25日 (木)
村山みのり(m3.com編集部)
日本医療政策機構の主催する、医療政策の提言を行うための民間会議「医療政策国民フォーラム」は、6月24日、衆議院議員総選挙において各政党がマニフェストで問うべき「3つの重要課題」を取りまとめ、提言として発表した。各課題は以下の通り。 1. 安定財源を確保し、急性期医療に集中投資する 医療従事者不足の中、急性期医療への集中的な資源投入を通じて、医療現場の希望・元気を取り戻す。医療費・医師数の一律な増加ではなく、人員・資源が特に不足している診療科・地域に重点的に投資し、医療機関の拠点化・集中化に取り組む。そのための安定財源確保のため、予算配分の大幅な見直しや税・保険料の引き上げを行う。 〔論点〕総医療費の水準、公的医療費の規模と財源調達方法、医療費の配分・ 重点投入分野、医療の効率化、医療保険制度や世代間負担のあり方 2. 自律的な専門医制度を確立し、医療の質と安全性を向上させる 質の高い医療提供のため、医師の高い専門性・技量の統一基準による客観的保障、提示が必要。専門医制度を整備し、医療の質に関する情報開示の仕組みを整えるなど、医療従事者自らが、改革に向けて行動を起こす。また適切な医療のグ...
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