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1999年以降の報道を一つひとつ検証していく◆Vol.3

スペシャル企画 2009年7月15日 (水)  聞き手・橋本佳子(m3.com編集長)

「マスコミでも、誤った報道をすることはある。その場合は真摯に訂正する姿勢が求められる」と語る長谷川誠氏。 ――マスコミは裁判の開始前から判決が出るまで、ずっと取材していたのでしょうか。 そうですね。一度、1999年の事故発生当時から、マスコミがどう報道してきたのか検証したいと考えています。私が「マスコミ」と言う場合、テレビと新聞を指しています。ただ新聞と言っても一様ではなく、ある程度、医療問題を理解している新聞がある一方、本当にレベルが低い新聞もあります。 ――結局、担当医は裁判ではなく、マスコミにより大きなダメージを受けた。 私は新聞でも間違うことはあると思います。限られた時間内に、限られたスペースでまとめなくてはいけない。そのこと自体、私は非難しません。 しかし、マスコミには、報道の自由、編集の自由が与えられているのですから、間違ったことが明白になった時点で、なぜ間違ったかを検証し、真摯に反省して、それを記事にして報道しない限り、自らの責任を果たしていることにはなりません。自分の都合のいいことだけを書くなら、報道の自由はあり得ません。これは報道に携わる方の根幹の問題だと思うのです。...