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内服薬の処方せんの標準化は不可欠-東京医歯大歯学部附属病院薬剤部長・土屋文人氏

インタビュー 2009年7月15日 (水)  聞き手・橋本佳子(m3.com編集長)

「処方せんの記載は従来通り1日量か、1回量に変更すべきか」。処方せんの記載の仕方は医師、あるいは医療機関によって統一されていないのが現状であり、それに起因するミスも少なくない。医療安全の観点から処方せんの記載様式を標準化・徹底する目的で厚生労働省は今年5月、「内服薬処方せんの記載方法の在り方に関する検討会」を立ち上げた。同検討会の議論のたたき台となっているのが、厚生労働科学研究「処方せんの記載方法に関する医療安全対策の検討」研究班だ。 同研究の分担研究者である東京医科歯科大学歯学部附属病院薬剤部長の土屋文人氏に研究の経緯などを聞いた(2009年7月10日にインタビュー)。 「医療安全のための『根本治療』には痛みを伴うが、それを乗り切ることこそがプロ」と強調する土屋文人氏。 ――まず研究班の検討経緯を教えてください。 本研究は2002年度に開始されました。まず病院765施設、診療所500施設、薬局500施設を対象に、(1)処方せんの書き方についての教育、(2)医薬品の名称の記載方法(商標か、一般名か、規格や剤形までも記載するかなど)、(3)錠剤の分量の記載(錠数か、主薬量か)、(4)散剤...