「財源が不明確で不安が大」、日医が民主党マニフェストへ見解
レポート
2009年7月30日 (木)
村山みのり(m3.com編集部)
日本医師会は、7月29日の定例記者会見で、民主党から27日に発表された「民主党の政権政策マニフェスト2009」について見解を発表した。 民主党マニフェストにおいて、社会保障費2200億円削減の撤回、医療費引き上げの方針が示されたことについては、「かねてから日本医師会が主張してきた通り」と評価したものの、診療報酬については「診療報酬(入院)を増額する」との記載のみであることに対し、病院の入院だけでなく、地域医療全体を再生させるための全体的な底上げが必要だと指摘した。また、消費税税収相当分を全額年金の財源とするとある一方で、医療・介護への財源が明確でないことに対し「不安が大きい」とし、年金・医療・介護を公平に検討し、財源を具体化するよう求めた。 また、医療従事者の増員に努める医療機関の診療報酬(入院)の増額が示されたことに対し、常任理事・中川俊男氏は「診療報酬を増額するとしている入院とは、病院の入院、特に国公立病院や公的病院を指しているようである。しかし、崩壊したのは病院の医療だけではなく、地域医療の全体的な底上げが急務。なぜ病院の入院医療、また国公立・公的病院なのか。地域医療で民間病院が...
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