「中福祉・中負担」目指す、自民党マニフェスト公表◆Vol.2

自民党は7月31日、記者会見を開き、「政権公約2009」を公表した。麻生太郎首相は、「私が訴えたいのは責任力。現在マイナスのものはプラスへ、プラスのものはよりプラスへ、改めるべきは改め、伸ばすべきは伸ばす。これが基本的考え方。民主党の政策は経済成長戦略に欠け、単にお金を配ることに終始している。自民党は経済成長した上で、全体のパイを大きくした上で分配する」と基本的な考え方を述べ、最重要課題として景気対策を掲げた。 経済成長分野では、大胆かつ集中投資を行うとし、その対象として「健康長寿」などの3分野を掲げた。これらの分野で3年間に40兆円程度の需要と約200万人の雇用をそれぞれ創出。さらに景気回復後には、「消費税率の引き上げを含む抜本的な税制改革を行う」とし、消費税率引き上げ分は、すべて社会保障と少子化対策に充て、「中福祉・中負担」の社会保障制度を実現するとした。 麻生首相は、「消費税率引き上げは国民にとっては耳が痛い話だが、必要であれば言う。民主党はケタ違いのばらまき政策をやっているが、予算を組み替えれば、必要な財源は何兆円も出てくるような全くの夢物語」と民主党を批判。 「今回の総選挙は...