「予防接種法改正でワクチン接種の補償を充実」と舛添厚労相◆Vol.32
スペシャル企画
2009年8月27日 (木)
橋本佳子(m3.com編集長)
感染症の専門家、日本産科婦人科学会と日本小児科学会の代表者などが集まり、「新型インフルエンザに関する厚生労働大臣と有識者等との意見交換会」が8月26日開催された。 その席上、舛添要一・厚生労働大臣は、「新型インフルエンザワクチンの接種には、自分の健康を守るだけでなく、国民全体の感染リスク軽減などの目的があるため、国民が連帯してその責任を負うべき。したがって、秋の臨時国会で予防接種法を改正したい。これは超党派で行うべき課題だろう。ただ、時間的に間に合わないのであれば、時限立法的な特別法などの形で対応することも考えている。(総選挙後)私がどんな立場にあるか分からないが、これは早急に前に進めるべき問題であり、『今そこにある危機』に対応するために、政治的な全勢力を注ぎたい」と述べ、補償体制の充実に言及した。 これは新型インフルエンザに限らず、ワクチン全体に関した発言だ。「新型インフルエンザの問題にかかわってきて、今の定期接種1類、2類、臨時接種といった分類ではカバーしきれないことが分かった。予防接種法を根本的に改正して体制変更したい。その時に免責条項を入れたり、補償の問題についても入れる。普通...
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