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「現場の運用を阻害しないルール策定を」救急搬送基準について検討◆Vol.16

レポート 2009年8月28日 (金)  村山 みのり(m3.com編集部)

8月25日、総務省消防庁・厚生労働省が合同で主催する「傷病者の搬送及び受け入れの実施基準等に関する検討会作業部会」(部会長:有賀徹氏/昭和大学医学部救急医学講座主任教授)が開催された。同作業部会は、消防法改正を受けて都道府県が策定する救急患者の搬送・受入れルールについて、今年10月までに都道府県へ提示する実施基準のガイドラインを策定することを目的としている。 事務局は、傷病者の心身等の状況に応じ、適切な医療の提供が行われることを確保するための医療機関分類について、(1)緊急性、(2)専門性、(3)特殊性(地域で必要な項目〔搬送に時間を要している傷病等〕)、の3つを基準とする考え方を示した。 (1) 緊急性 ○ 重篤心肺機能停止、バイタルサインの急速な悪化、不安定なバイタルサイン ○ 症状・病態などによって重症度・緊急度「高」となるもの 識障害、外傷(事故等現場の状況を含む)、熱傷、中毒、胸痛、呼吸困難、消化管出血、腹痛、脳疾患、心疾患 等 (2) 専門性 ○ 診療科別 脳神経外科、循環器内科、心臓血管外科、整形外科、小児科、産婦人科 (3) 特殊性(地域で必要な項目〔搬送に時間を要して...