1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. ナースプラクティショナーも検討課題に◆Vol.1

ナースプラクティショナーも検討課題に◆Vol.1

レポート 2009年8月29日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の「チーム医療の推進に関する検討会」の第1回会議が8月28日、開催された。座長には永井良三・東京大学大学院医学研究科教授が就任、(1)医師、看護師等の役割分担について、(2)看護師等の専門性の向上について、(3)その他、の3点が検討事項。来年3月末までに検討を行い、報告書をまとめる予定。 「医師と看護師の役割分担が議論の中心になるが、それだけにこだわらず幅広く議論を行うために、本検討会には様々な立場の医療関係者に集まってもらった。今、医療現場で何が問題になっているか、また現場のニーズは何か、それを実現するためにはいかなる手法が考えられるのか、法的には医師法の通知で対応可能なのか、などを検討する」(厚労省医政局医事課長の杉野剛氏)。 厚労省は2007年12月28日に「医師及び医療関係職と事務職員等との間等での役割分担の推進について」という通知を出している。同通知では、例えば静脈注射をはじめ「個別の医療行為」の役割分担に加えて、「トリアージナース」を位置づけるなど、医師が包括的指示を看護師に与えた上で業務を行うあり方も提示している。「トリアージナース」は、救急外来の看護師で、医師...