「現場の意見を聞き、医療全体を考えた施策が必要」◆Vol.10
スペシャル企画
2009年8月31日 (月)
聞き手・橋本佳子(m3.com編集長)
8月30日の衆議院議員選挙は、民主党の圧勝に終わり、政権交代が実現する。医療界でいち早く、自民党による医療政策を批判し、民主党支持を打ち出したのが茨城県医師連盟。同連盟委員長で、茨城県医師会長を務める原中勝征氏は、「民主党は現場の医療者の意見を幅広く聞いて、病院あるいは診療所に偏ることなく、医療全体を考えた施策を打つべき」と主張。医療者側にも、きちんと意見を言う団体が求められるが、「現状では日医はその役割を果たしていない」と指摘する(2009年8月31日にインタビュー)。 ――まず今回の選挙結果をどう受け止めているのか、お聞かせください。 茨城県医師連盟では、後期高齢者医療制度などを問題視したことをきっかけに、2008年9月、民主党支持を打ち出しています(『「民主党支持」は全員一致で決定』『3472人中、自民党に残ったのはわずか62人』を参照)。 選挙戦は、やはり現役が強かった。自民党の候補者が行くところには、後援会の人が20人、30人、時には50人と集まっていましたが、民主党の候補者の演説先にはなかなか人が集まらなかった。誰一人いなかったこともありました。非常に大変な選挙戦でした。し...
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