1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 民主党には現実認識に立脚した医療政策を期待◆Vol.13

民主党には現実認識に立脚した医療政策を期待◆Vol.13

スペシャル企画 2009年9月9日 (水)  小松秀樹(虎の門病院泌尿器科部長) 

情けは人のためならず:民主党の存続には自民党が不可欠 近年、日本の政治は迷走を続けており、日本の長期低落傾向の一因となっている。新政権に望むのはまずは安定である。安定が得られた後に、大きな戦略に基づく着実な歩みを期待したい。当面、民主党政権を安定させるために最も必要なことは、しっかりした自民党の存在である。民主党が行き詰った場合に日本の政治機構を保全するためにも、自民党の存在は重要である。 政治とは「われわれ」と「やつら」を区別することから始まり、「われわれ」と「やつら」の間のやりとりで動いていく。民主党が政党として存続するためには、「やつら」すなわち、有力な政敵が不可欠である。自民党が今回の敗北から立ち直れるかどうか分からない。知人の自民党の元幹部は、私に、「自民党は危ない。敗因が分かっていない。敗因を、メディアを含む外部に求めている。自分たちが被害者だと思っている」と語った。 当面、民主党が留意すべきは、自民党を壊さないようにすることである。ソ連の崩壊による冷戦の終結は、新たな混乱を生んだ。自民党が壊れると、必然的に民主党が分裂し、混乱が拡大する。自民党に手を突っ込んで議員を引き抜...