募集定員ベースでは「都市部から地方へ」が進行
レポート
2009年9月25日 (金)
橋本佳子(m3.com編集長)
厚生労働省は9月24日、2010年度の臨床研修を行う臨床研修病院の指定状況を公表した(同省のホームページはこちら)。基幹型臨床研修病院等は前年比55病院減の1059病院。2004年度から現行の臨床研修制度がスタートしたが、減少したのは初めて。内訳は大学病院112施設、臨床研修病院947施設。 募集定員は1万699人で、前年度より749人(6.9%減)。募集定員は2008年度の1万1722人をピークに2年連続で減少している。 都市部の6都府県(東京、神奈川、愛知、京都、大阪、福岡)と、それ以外の地域に分けて募集定員を見ると、それ以外の地域で2004年度以降、初めて6割を超え、60.3%となった一方、都市部は39.7%。 さらに大学病院と臨床研修病院という区分で募集定員を見ると、2004年度(56.7%)以降、減少傾向にあった大学病院の割合がほぼ下げ止まり、前年度の46.6%から、0.2ポイント減の46.4%。6都府県以外の大学病院に限って見ると44.0%で、2004年度(55.6%)以降、減少傾向が続いていたが、前年度の43.1%から初めて増加に転じた。 「臨床研修病院から大学病院への回...
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